itesasori’s占星術blog

占星術メモ

シングルトン、及んでドラゴンヘッド・テイル

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私のネイタルチャート(出生時ホロスコープ

 

今日気になったのはシングルトンのこと

私のネイタルはこのように偏っているけど、

ひとつだけ、ドラゴンヘッドが双子座4ハウスにいる。

このように孤立した惑星のことをシングルトンと呼ぶらしい。(ドラゴンは感受点だけど)

またこのような類型のホロスコープをおおまかにはバケット型 というらしい。

(まとまった天体がボウル、孤立した天体がボウルの持ち手)

他の惑星から孤立した惑星、あるいは火、地、風、水の4要素のなかで

ひとつの惑星のみが他の天体にはない要素を持つのも、シングルトンと呼んだり

他の天体とのメジャーアスペクトを持たない惑星をシングルトンと呼んだり…

なんだかはっきりしないが、

どちらかと言うと孤立した惑星を言うことが多いようす。

 

ホロスコープの類型をもっと細かく分類したものがある。

以下、引用

  スプラッシュ  天体が全体に散らばっている
  ボウル     天体が約半分程度に散らばっている
  バンドル    天体が一個所に集中している
  ロコモーティブ 天体が全体の3分の2程度に散らばっている
  バケット    ボウル型の対向の位置に1個だけ天体がある
  ファン     バンドルの対向の位置に1個だけ天体がある
  シーソー    天体が対向する2極に分かれて集まっている
  スプレー    グランドトラインがあり、その1辺に天体が散らばっている
 
この類型を作ったのはサビアンの創始者ジョーンズである。
彼は最初7種類を分類したが、後にロバート・カール・ジャンスキー(Robert Carl Jansky)が1970年代にファン(fan)を加えて8個にした。

(○ちゃんで引用してくれてた人、ありがとう)

【スプラッシュ】ホロスコープの類型【バケット】

 

 

シングルトンは、紅一点的に、ホロスコープ全体に影響するもので間違いはなさそうだ。

・シングルトンにホロスコープ全体の力が集中する

・シングルトンの惑星と星座は際立つ

 

上の分類でいくと、私は「ファン型」ということになりそう。

また引用。

ファン (fan type)
バケット型に似ているが、ボウル部分が狭くバンドルに近い状態になっているもの。
バケットではボウル部分のエネルギーがハンドルから出て行くが、
ファンの場合は逆にハンドル側からボウル部分へ意識を流し込んでいくような感じになる。

 

つまり私の場合、この双子座4ハウスのドラゴンヘッドの意識が

他の天体に流れ込んでいくということ。

ドラゴンヘッドは惑星ではないけど、木星的で「今世のテーマ・成長につながるテーマ・来世・拡大・開運」

また、「未知・不慣れなテーマ」であり、逆のヘッドは前世で慣れたテーマだとか。

などで、ひとつの重要な要素。

ドラゴンヘッドがシングルトンになっている」で読むなら、

未来から現世に意識を流し込みながら未知で不慣れなテーマを成長してゆく

という感じ。うん、抽象的。

シングルトンの要素をなしとしても、ドラゴンヘッドは重要な感受点なので、

この私の偏ったホロスコープにおいては意味をもつと思う。

ドラゴンヘッドが座する星座とハウスを単に読むのなら、

双子座4ハウスだから、家族や自分の居場所、安心になどに不慣れだけど、そこを開拓することが

成長・開運につながる。また双子座なので、好奇心をもつことが成長・開運につながる。

そんな感じかな、、、

 

と、ここまで書いたところで、驚愕の情報を、得てしまった。

まずドラゴンヘッドとドラゴンテイルの発祥はインド占星術で、

地球からみた太陽の軌道と月の軌道の交点のこと。

昇交点をドラゴンヘッド、降交点をドラゴンテイル。

一般的な西洋占星術では

ヘッド=吉相

テイル=凶相

となっているけど、どうなの?と調べてるうちに、わわわーっと

疑問と色んな可能性が湧いていて、軽く混乱。

 

 

ドラゴンヘッド・テイルに関するもとの神話はこう。

悪いドラゴンが神界に忍び込み、神々だけが飲める不死の甘露「ソーマ」

を飲んでしまった。それを見ていた太陽神と月神は、ヴィシュヌに退治を依頼。

ヴィシュヌはドラゴンを真っ二つに切ったが、不死になった龍は、頭と尾それぞれが

生きたまま、太陽と月を恨んで飲み込んでしまおうとぐるぐる回り続けている。

 

 

ドラゴンは、輪廻転生から抜け出せない不運を持つ。

ドラゴンヘッド(ラーフ):過去生カルマの報い

ドラゴンテイル(ケートゥ):過去生カルマの借り

インド占星術では、ヘッド、テイル、ともに凶相。

 

ヘッド=吉相 テイル=凶相 ぢゃないじゃん!!

ちょっと待って、と、そもそものインド占星術をざっと調べたら。

 

ラーフ(ヘッド)もケートゥ(テイル)も凶相だけど、

ラーフは物質的・現世利益・煩悩に溺れる系で

ケートゥは抑圧的・引きこもり系だけど解脱系。

陰陽のようになってて一概には言えないけど、

どっちかっていうとラーフ=ドラゴンヘッドのほうが、危なくない?

 

そこで出会った、こちらのサイト。http://fo.kslabo.work/ (吉野圭(Yoshino-Kei))

ここの著者さんは、

一般的に言われているヘッド=吉 テイル=凶 というのは、

本当は逆なんだ、と推論されている。

 

(原典まで遡ることはできなかったけど、おそらくここでの借り、報い、という言葉は

ヒンディー語サンスクリット語?)→日本語の直訳なのであろう。)

 

この借り・報いという単語が西洋占星術に取り込まれる際、宗教的背景の違いにより、

間違った解釈がされた、と。

 

「輪廻転生が不幸である/世界の仕組みは「因果応報」】

と考える東洋人の宗教観と、

【輪廻転生なにそれ/世界はアダムとイヴ、キリスト、罪と罰

と考える西洋人の宗教観。

ベースの宗教観が違うので、借り、報い、という単語の解釈が違ったと推測されている。

 

報い=「(過去の罪を購ったことによる)キリストの福音」(吉)

借り=「キリスト教的な罪業」(凶)

のように。                 (これは私がかいつまんで書いた)

 

この読みは、間違ってないように私は思う。

西洋的宗教観と東洋的宗教観にはものすごく隔たりがあって、

それこそ神話レベルでしか交点が見つからないくらいで。

モロに信仰とかしてなくても、人間が土壌で受け継いできた宗教観というのは、

潜在的であっても世界の見え方/解釈にものすごい影響があって。

(みんな似通っているなら人間が人間を道具として扱う奴隷船なんかはできっこない)

文化人類学やら、宗教やらを、好きなとこだけ美味しくぼりぼりかじってる私としては、

この曖昧な単語の意味が西洋に正確に伝わったとは思えないかなって、、、、直感だけど。

かと言って、ヘッドを凶、テイルを吉とみるのも、よほどの修行僧でないと現実的では

ない気がして。

 

ヘッド&テイル、、、いろんな解釈がある。

ヘッド=木星的(拡大、幸運)テイル=土星的(課題) 

ヘッド=過去生から受け継いだ幸運、テイル=過去生から受け継いだ課題

ヘッド=未クリアで今世の課題 テイル=過去生でクリア済み習慣

ヘッドで頑張り、疲れたらテイルに戻る

 

などとも、、、、

 

 ヘッド&テイルを、インド由来だからと見ない人も。

国によって解釈が逆だったり。

ジャン・スピラーという高名な占星術家は重要視していたり。

 

 

、、、、なんだか初盤から、大きなことにぶち当たったなぁ。

 

現時点での私の解釈の方向性としては、

・ヘッド&テイルを吉凶と分けるのには違和感。それはナシの方向で

・自分の過去生に特別な思いがあるほど、実占でヘッド&テイルに「あぁ、そうかも!」あるいは、「え、違和感」と思いこむ可能性、大。過去生なんてわからない。

・インドという土壌、また「解脱」を目指す宗教観においては、テイル(ケートゥ)

のほうが凶星であっても尊いとされるだろう。

・西洋的宗教観では、成功や物質的豊かさのほうが幸福に直結なので、ヘッド(ラーフ)のほうが尊いとされるだろう。

現代社会では、物質的豊かさは先進国においては飽和状態だけど、精神的豊かさを求める雰囲気も強くなっている。

ヘッド(ラーフ)はある程度極まったけど、その中にある欺瞞やおかしさに気づき、

テイル(ケートゥ)にも目を向けようとしている、時代はそんなところではないか。

・土壌の違うものが取り込まれ翻訳されるとき、言葉の意味や背景に違いがあるから、解釈に違いがあるのは当然。

 

 

このように考えると、

ヘッド=

木星に近いものはあるけど、それよりも物質的・現世利益的豊かさを感受する場所

テイル=

潜在的・抑圧的に持っている精神の深いところを感受する場所

 

そんなふうに考えるのがしっくりくるのが、現時点。

 

うーん、とりあえずここまで。

あとはまた一晩寝て考えないと。

 

ヘッド&テイルについて、これからみていきたいことメモ

 

◎インド占星術におけるヘッドとテイルの考察。

◎ヘッド&テイルは世代で共通している。

◎そもそも、ヘッド&テイルは月と太陽コンジャンクションであることを読む

◎この説で自分のネイタルのドラゴンを読んでみる。

◎他人のドラゴンヘッドも読んでみる。

◎西洋占星術は拡大していく可能性を観るもの インド占星術は宿命を観るもの

そういう要素で分けることもできるかもしれない。

◎西洋占星術のチャート図は胎蔵曼荼羅

インド占星術のチャート図は金剛界曼荼羅のように対比しているようにも見える。

 

シングルトンは、どこいったw